神社参拝の正しい作法の3回目は、
「拝礼(二拝二拍手一拝)」の作法です。
正しい作法はちょっと細かいので、
慣れないと難しく思うかもしれませんが、
意味を正しくとらえれば、流れるように自然にできますよ (^^
■正しい拝礼の作法
参拝における拝礼は最も重要な作法です。
神社の拝礼には、拝殿の前でお賽銭を入れて拝礼をする「一般参拝」と、
普段は一般参拝でよいですが、大願祈願をするときや人生の節目では
神職にご依頼をして正式参拝をされるとよいでしょう。
また、神社や神道の流派によって、様々な参拝の作法がありますが、
ここでは最も一般的な「一般参拝」の作法を紹介します。
●1.一礼をして賽銭を入れる
鳥居や参道と同じように、神様の正面を避けるためです。
拝殿の前に立ったら、帽子やサングラスは取り、浅く一礼します。
賽銭箱の前まで進み、賽銭を丁寧にそっと入れます。
賽銭を投げ入れするのは大変失礼にあたるので、厳禁です。
賽銭には、お供えの他に、ケガレを銭に移して祓う意味もあります。
●2.鈴を鳴らす
鈴の音は清々しく神秘的なものとして、
音霊で場を祓い清め、神様をお呼びする意味があります。
●3.二拝二拍手一拝する
直立の姿勢から背筋を平らに伸ばして腰を90度に深く折り、
2回頭を下げます(二拝)。
両手を胸の高さに合わせ、両手を左右に肩幅くらいに離して
2回拍手を打ちます(二拍手)。
拍手のときは、右手を指関節一つ分くらい少し引いて、
左手の平を少し丸めると、パンとよい音が出ます。
打つときは右手を少しずらし、
打ち終わったら元の合掌に戻します。
手を合わせてお祈りをし(感謝や祈願)、
最初と同じように深く1回頭を下げます(一拝)。
※神社によっては拍手の回数が異なるので、注意書きに従います。
(出雲大社、宇佐神宮、弥彦神社などでは二拝四拍手、
伊勢神道では四拝八拍手など)
●4.一礼をして神前を離れる
最後に浅く一礼をして神前を離れます。
次回は、参拝時のマナーを紹介します。